新入幕御嶽海 遠藤と対戦熱望

 「大相撲九州場所」(11月8日初日、福岡国際センター)

 日本相撲協会は26日、九州場所の新番付を発表した。秋場所12勝3敗で優勝同点の大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=は福岡県太宰府市の宿舎で会見。今場所後の横綱昇進は全勝優勝のみとの見方もある中で、本人は「出るからには優勝したい」と意気込んだ。審判部長でもある師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も「ゼロではない」と綱とりの可能性を示唆した。また、史上2位のスピード記録で新入幕を決めた御嶽海(22)=出羽海=が抱負を語った。

 即答だ。幕内に上がって対戦してみたい相手を聞かれた御嶽海は「遠藤関と早く対戦したい。自分がこの世界に入りたいと思うきっかけになった先輩なので」と目を輝かせた。

 遠藤の3場所には届かなかったものの、自身も所要4場所でのスピード昇進。日大出身の遠藤は石川県、自身は長野県と、同じ北信越の出身で「小学生の時から知っている人。昔からイケメンでした」と強く意識する存在だった。大学での対戦成績は2勝3敗で全ての相撲内容をはっきり覚えているという。

 13年秋場所でざんばら髪だった遠藤が新入幕力士として大活躍。当時東洋大3年だった御嶽海はプロの世界に大きな憧れを抱いた。

 その遠藤と肩を並べる地位に上がった。「自分の相撲を取り切りたい」と意気込むホープが、博多の土俵を熱く沸かせる。

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