横綱白鵬が関取衆との稽古開始
「大相撲九州場所」(8日初日・福岡国際センター)
9月の秋場所を左膝負傷で途中休場した横綱白鵬が2日、福岡県篠栗町の宮城野部屋で関取衆との稽古を開始した。「『出ます』という強い気持ちを持って臨まないといけない」と言葉に力を込め、出場へ前向きな姿勢を示した。
友綱部屋から出稽古に来た幕内の魁聖と旭秀鵬、十両の旭日松らと18番を取って全勝した。一気の踏み込み、得意の右四つからの寄りと、けがの影響を感じさせない内容だった。
関取衆を相手にした後は休む間もなく、十両から幕下に転落したホープの阿炎(錣山部屋)を指名。突っ張らせ、まわしを取れない状況をつくって5番取った。
九州場所は横綱在位50場所の節目。「けがというのは自分自身の問題。痛みは誰にも分からない。しっかりと対応していきたい」。あと数日稽古を重ねて出場の可否を最終判断する。