白鵬“変化”で勝利 嘉風に雪辱も…

 「大相撲九州場所・4日目」(11日、福岡国際センター)

 休場明けの横綱白鵬は、先場所敗れた小結嘉風に、立ち合いで右で張ってからのいなしではたき込んで4連勝とした。今場所初めて横綱、大関陣は安泰で、横綱鶴竜は大砂嵐を寄り切り、日馬富士も逸ノ城を下手投げで退け、3勝1敗。大関琴奨菊は、関脇栃煌山を寄り切って4連勝とした。全勝は白鵬、琴奨菊に平幕の勢と千代鳳の4人。

 あっけない決着に、白鵬はばつの悪そうな笑みを浮かべた。立ち合い、低く突っ込んできた嘉風をかわして右で張った瞬間、相手が前のめりに倒れた。

 わずか0・7秒。先場所は金星を献上し、横綱として初の休場に追い込まれた。今場所、鶴竜、大関稀勢の里を破った嘉風との好勝負を期待した館内からはため息が漏れた。

 立ち合いについて問われ「何とも言えない。結果的にそうなった。あんな落ちる力士でもないけどね。(自身の)懐が深いから。気付いたらそうなってた。やっちゃったと思った」と苦笑い。場所前には尾車部屋に出稽古し、嘉風対策を練った。警戒心が自然と体を反応させた。

 取組後の風呂場では必死にコメントを考えたそうで「きのう、部屋で卓球をやって、体が動き過ぎた」と、こん身の“弁明”も披露した。

 「いいものを見せられず申し訳ないかもしれないけど、勝負の世界だから勝って申し訳ないと言うのも変だし…。気を付けて頑張ります」。4連勝にも最後まで歯切れは悪かった。

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