日馬5連敗中の嘉風撃破

 「大相撲九州場所・6日目」(13日、福岡国際センター)

 右肘痛による2場所連続休場からの再起を目指す横綱日馬富士が、5連敗中と苦手にしていた小結嘉風を小手投げで退けて1敗をキープした。横綱白鵬は豊ノ島を寄り切り、全勝を守った。大関琴奨菊、平幕の勢、千代鳳が初黒星を喫したため、白鵬が単独トップに立った。

 意地でも負けるわけにはいかなかった。日馬富士が、大関時代の11年秋場所から5連敗していた嘉風に対して、横綱の底力を見せつけた。低く潜られてもろ差しになられたが、左から小手投げで土俵にたたきつけて、自身も勢い余ってバランスを崩すほどだった。

 前半戦最大のヤマといっていい一番を乗り越え「楽しめた。集中できて良かった」と、ほっとした表情を浮かべた。前回の対戦だった昨年秋は、マゲをつかんで反則負けとなったあげく、相手の突進を顔面に食らって右眼窩(がんか)内壁骨折の重傷を負った。“因縁”の相手からの白星に「過ぎたことを振り返っても仕方ない。今できることを集中してやるだけ」と前を見据えた。

 審判長として土俵下から見届けた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「このところ、勝っていない相手に勝てたのは大きい」と評価した。横綱の責任として、優勝争いから脱落するわけにはいかない。

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