白鵬39回目ストレート給金に「当然」

 「大相撲九州場所・8日目」(15日、福岡国際センター)

 横綱白鵬は関脇妙義龍を押し出し、8連勝で単独首位を守った。自身の最多記録を伸ばす39回目のストレート給金を決めた。1敗で追うのは横綱日馬富士、大関稀勢の里、琴奨菊と平幕の松鳳山、高安の5人。右膝を痛めている照ノ富士は、かど番の豪栄道との大関対決に敗れて4敗目を喫した。豪栄道は5勝3敗。

 横綱に昇進してから初の休場明け。不安視する声もあった中で、白鵬がいつもように悠々と中日でストレート給金を決めた。

 立ち合いで狙った左前まわしが取れず、左にいなしたところを、妙義龍に攻め込まれる場面もあったが、そこからの修正能力の高さは抜群だ。右おっつけで反撃すると、左からもはさみつけるように一気に押し出した。「しっかり残して、そこから思い直して(攻めた)。ストレート勝ち越し?まあ、調子いいですから」と、当然と言わんばかりに振り返った。

 自身の記録を更新する39回目の中日勝ち越し。2位の千代の富士(現九重親方)は25回だけに、抜きんでている。横綱在位50場所を迎えたが、そのうち37場所がストレートでの勝ち越しと安定感はケタ違いだ。年間最多勝争いでも62勝目を挙げて照ノ富士に2差をつけ、11日目にも9年連続となる年間最多勝が確定する。

 9日目は豪栄道戦。後半戦は上位力士との対戦が続く。「楽しみたいね。あと1週間」と、余裕すら漂わせて引き揚げた。

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