日馬富士1敗死守 白鵬にピタリ離れん

 「大相撲九州場所・11日目」(18日、福岡国際センター)

 ただ一人全勝で単独トップの横綱白鵬は、大関稀勢の里をはたき込みで破って11連勝。36回目の優勝へ着実に前進した。1敗で追う横綱日馬富士も、関脇栃煌山を押し出しで下してぴったり追走。稀勢の里と平幕の高安が敗れたため、2敗は松鳳山だけとなった。

 日馬富士は頭から鋭く当たると、激しい突っ張りで栃煌山を中に入らせず押し出し。闘志を前面に出した内容で1敗をキープした。2場所連続休場明けの再起の場所で2桁となる10勝目をマーク。「1日1番、一生懸命やった結果だと思う」と充実感を漂わせた。

 休場の原因となった右肘に加えて、左手首の状態も思わしくなく、体調は決して万全ではない。しかし、他の横綱・大関陣が次々に脱落していく展開で、3日目からの9連勝でただ一人白鵬を1差で追う。「体はよく動いてくれている。残りも頑張ります」と逆転Vへ気迫をみなぎらせた。

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