Vから一夜明け日馬富士「ホッ」
九州場所で2年ぶり7回目の優勝を果たした横綱日馬富士(31)=伊勢ケ浜=が23日、福岡・太宰府市の宿舎で一夜明け会見を行った。前夜は明け方近くまで祝宴が続いたようで、お疲れ気味の表情だったが、「心も体もホッとしている。一生懸命やれば報われることを改めて感じました」と、相次ぐケガを克服してつかんだ優勝の喜びをかみしめた。
慢性化した両足首の負傷に始まり、右目の骨折、右肘の手術とケガに見舞われ続け、ひたすら耐えて忍ぶ2年間だった。「気持ちだけは折れないようにしていた。必ず復活したいと考えていた」。不屈の闘志で土俵にカムバック。休場明けで復活Vを飾った。
20日に急逝した北の湖理事長(享年62)への思いについて聞かれると、「本当にかわいがっていただいた。ケガをした時も『ちゃんと治せ。焦るな』と言ってもらい有り難かった」と感謝。初場所では自身初となる連続優勝を目指す。