新十両千代翔馬、目標は師匠の九重親方
日本相撲協会は25日、福岡市の福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月10日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、日大出身の安彦改め剣翔(つるぎしょう)(24)=本名安彦剣太郎、東京都出身、追手風部屋=と千代翔馬(ちよしょうま)(24)=本名ガンバータル・ムンクサイハン、モンゴル出身、九重部屋=の新十両昇進を決めた。千代翔馬は外国出身として逸ノ城以来、65人目の関取となった。
再十両は2人で、元幕内の千代の国(25)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=が8場所ぶり、出羽疾風(26)=本名鈴木竜一、愛知県出身、出羽海部屋=は4場所ぶりの復帰となった。舛ノ湖ら10人の引退も発表された。
千代翔馬は福岡市の九重部屋宿舎で記者会見し「時間はかかったが、うれしい。まだ先の番付があるので、それをつかめるように頑張る」と声を弾ませた。母国の先輩、元横綱朝青龍のスカウトで来日し、朝青龍も通っていた高知・明徳義塾高に相撲留学。約1年で中退して入門した。「大横綱に紹介してもらって、こんないい部屋に入れて良かった」と感謝。目標に師匠の九重親方(元横綱千代の富士)を挙げた。