時天空 悪性リンパ腫で初場所全休

 大相撲の時津風親方(元幕内時津海)は8日、東京都墨田区の時津風部屋で会見し、元小結で東十両9枚目の時天空(36)=本名・時天空慶晃、時津風=が悪性リンパ腫を患い、闘病中であることを明らかにした。初場所(10日初日・両国国技館)を休場するが、同親方によると抗がん剤治療により経過は良好で、順調なら4月には完治する見通し。

 36歳の時天空は病魔と闘っていた。時津風親方によると、昨年7月の名古屋場所から右脇腹に痛みを訴え、9月の秋場所でも痛みが引かず、休場まで考えたという。回復の見通しが立たないため、場所後に都内の病院で精密検査を受けた結果、悪性リンパ腫と診断された。

 発見が早く、進行度合いを意味するステージも低かったことで手術は回避し、抗がん剤による治療を選択。現在は病院で治療に専念している。

 入院生活で体重は15キロから20キロ減ったものの、会話や歩行などに問題はないという。昨年のクリスマス前には一時退院もしている。経過は良好で、治療は4月まで予定されている。

 時津風親方は「聞いた本人が一番つらかったと思う。『何で自分が』とね。でも、発見が早く、ステージも低かったので、食事も取れているし、だいぶよくなっている。今後のことについては本人と相談して決めたい」と話した。幕下転落が確実な3月の春場所前にも話し合う予定だ。

 モンゴル出身の時天空は、けたぐりなど多彩な技を武器に07年に東小結まで上り詰めた。小結を3場所務め、14年1月に日本国籍を取得し、年寄名跡「間垣」も所有している。病床から師匠を通じて「同じ病気で頑張っている人がいるので、その人たちのためにも、頑張って克服したい」と決意のメッセージを寄せた。

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