白鵬2日連続「後の先」白星
「大相撲初場所・4日目」(13日、両国国技館)
白鵬が尊敬する第35代横綱双葉山が得意とした取り口・後の先(ごのせん)で宝富士を退けた。後の先とは立ち合いで相手より後に立ちながら当たった後は先に取っているというもの。確かに宝富士より一瞬遅れて立ちながらも相手より低い角度からもろ手で上体を起こし、瞬時に右を差して寄り切った。
支度部屋では前日の松鳳山戦も「後の先」だったことを振り返り、「2日連続はこれまでなかった。なかなか後の先は決められない。2日連続ということに深い意味がある。今のところ満足してます」と納得の笑みを浮かべた。
優勝回数歴代1位を達成した後、目標のひとつが取り口で双葉山の域に達することだった。「まだ分からないけど、後の先は平成が白鵬で、昭和が双葉山でね。まあ、流れだけど、前に出られているからね」と自己評価。大横綱がさらなる高みを極めようとしている。