貴乃花vs八角!理事長選で一騎打ちへ

 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事候補選挙を行い、八角理事長(元横綱北勝海)、貴乃花親方(元横綱)をはじめ、新人では山響親方(元幕内巌雄)ら10人が当選した。同じく新人の高島親方(元関脇高望山)が落選。この結果、3月28日に行われる新理事長を決める理事会では、貴乃花親方が新理事長候補に名乗りを上げ、現職の八角理事長との“一騎打ち”になる可能性が高まった。副理事候補選挙は現職の 井筒親方(元関脇逆鉾)が落選した。

 冷たい冬の雨が降りしきる中、投票所となった相撲教習所内は“熱い戦い”が繰り広げられていた。注目の理事候補選挙は99人の全親方による投票終了後に即日開票され、当選ラインは9票となった。6票しか獲得できなかった伊勢ケ浜一門の高島親方が落選。同じ新人ながら10票を集めた山響親方が初出馬初当選を果たした。

 この結果、現在協会No.3の総合企画部長を務める貴乃花親方が、新理事長を選ぶ3月28日の理事会で理事長候補として推薦される可能性が高まった。理事長選出は理事の互選で行われるが、候補者が自分自身から名乗り出ることはせず、自分以外の理事から推薦してもらうことが、最近の慣例になっている。

 今回当選を果たした山響親方は一門が異なるが、貴乃花親方に近い考えを持っており、28日の理事会の席で理事長候補に貴乃花親方を推薦する公算が大きい。八角理事長が選ばれた昨年12月の理事会では、貴乃花親方に山響親方のような支持者が不在だったため、結果として全会一致で八角理事長が誕生したが、次回は対立候補として立ちはだかることになりそうだ。

 当選決定後、報道陣に囲まれた貴乃花親方は無言を貫いたが、表情には余裕が感じられた。もっとも、3月28日まではまだ2カ月あり、情勢が変化することもあり得る。春場所は大関琴奨菊の綱とりが話題となるが、もうひとつ、貴乃花新理事長が誕生するかどうかにも注目が集まる。

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