琴奨菊 祐未夫人と「琴バウアー」披露
大相撲春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)で綱とりに挑む大関琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=が27日、初優勝した初場所後の東京に続いて、故郷・福岡県柳川市で祐未夫人(29)との結婚披露宴を開いた。会見で最後の塩巻き前に上体を反らす「琴バウアー」を夫婦で初めてお披露目するラブラブぶりを見せた。
お決まりのルーティンを求められた琴奨菊は「やんない」といなそうとする。披露宴で金子健次市長から「祐未バウアーで二人三脚で綱を目指して」とのあいさつにも触発されたのか、報道陣に“寄り切られる”形で祐未夫人と一緒に琴バウアー。「たくさんの笑顔で幸せオーラをお裾分けできたかな」と琴奨菊が目を細めれば、祐未夫人も「柳川のみなさまに熱く歓迎して頂いてうれしい」と白い歯を見せた。
郷土愛が詰まっていた。結婚披露宴は午前、午後の2部制で計約600人を招待。お色直しで琴奨菊は新しい黒色の染め抜きを披露した。前面に同市出身の第10代横綱雲竜を思わせる昇り竜、背には花火や川下りと地元をイメージしたデザイン。地元の人たちと綱を目指す決意の表れだった。
春場所まで2週間。琴奨菊は「2人の笑顔がもっと多くなるように努力したい」と力を込める。夫婦で披露した琴バウアーのように、共同作業で綱への道を切り開く。