琴奨菊パワーアップ 綱とりへ死角なし

 綱とりに挑む大関琴奨菊(32)が1日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で、大阪入り後、初の稽古を行った。四股、すり足などの基本動作に加え、若い衆を相手に動きを確認しただけにとどめたが、見守った塩田宗広トレーナー(38)は、日本出身力士10年ぶりの優勝を成し遂げた初場所以降の大幅パワーアップに太鼓判を押した。

 初優勝後は挙式、パレード、イベント出演など多忙を極めたが、寸暇を惜しんでのトレーニングは確実に実を結んでいた。琴奨菊は「スクワットは240キロを挙げた。もろもろ(力は)ついている。体のケアも、前と意識が変わった」と、手ごたえを口にした。

 午後にはタイヤ引きなどハードメニューにチャレンジ。塩田トレーナーは「240キロは全日本級のパワーリフターでも無理。初場所後、忙しかったのに、思った以上に仕上がっている」と感心。勝負の場所へ死角はなさそうだ。

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