稀勢の里、白鵬に完敗で「う~ん」
「大相撲春場所・11日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)
横綱白鵬が、全勝の大関稀勢の里を寄り倒し、横綱日馬富士を首投げで破った大関豪栄道を加えた3人が1敗で首位に並んだ。
支度部屋に戻ると稀勢の里は口を真一文字に結び、うつむいた。情けなさからなのか、時折、半笑いを浮かべ、首を横に振った。
10連勝した前日までとは別人のように、手も足も出ず、初黒星。取組の心境を問われると「うーん」とうなるしかなかった。
13年夏場所で13連勝した際は、14日目に白鵬に敗れて初優勝を阻まれた。朝稽古では肩の力を抜くことを強調していたが、大きな壁にまたも屈した。
それでも、まだ並ばれただけだ。3年前の雪辱のチャンスは十分ある。「思い切っていくだけ。まだこれから。自分を最後まで信じて」と前を向いた。