ブラジル初の新三役魁聖40歳現役宣言
日本相撲協会は25日、大相撲夏場所の新番付を発表し、魁聖がブラジル出身として初の新小結で東に就いた。3月の春場所で1横綱2大関を破り12勝と活躍した琴勇輝と10勝の勢が新関脇となった。東の琴勇輝は香川県出身では新三役、新関脇ともに60年名古屋場所の若三杉以来56年ぶりの昇進。再入幕は遠藤と大砂嵐が2場所ぶり、青狼は4場所ぶり。新十両は19歳の佐藤と関学大出身の宇良で、玉飛鳥が再十両を果たした。
入門10年目でブラジル人初の新三役となる東小結に昇進した魁聖が、部屋の大先輩の魁皇(現浅香山親方)、旭天鵬(現大島親方)の両長寿力士を目標に掲げた。今年12月で30歳になるが「部屋の年上の人たちは皆長く相撲を取った。自分もそれを目指して40歳前までやりたい」と意欲を見せた。
魁皇は38歳、旭天鵬は40歳まで現役を務めた。同席した師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は「とにかくのんびり屋。そのあたりがスロー出世の原因で歯がゆい」と厳しかったが「なかなか性格は変えられない。自分はありのままで」。周囲からは早くも次は大関挑戦の声も上がり始めたが、あくまで長寿路線でいくことを強調した。