白鵬無敗死守 全勝対決へ気負いなし
「大相撲夏場所・12日目」(19日、両国国技館)
37回目の優勝を狙う横綱白鵬は19日、大関豪栄道を引き落として無敗を死守。13日目は稀勢の里と結びの一番で直接対決する。横綱鶴竜が敗れて3敗に後退。2敗は横綱日馬富士だけとなり、賜杯争いは白鵬、稀勢の里、日馬富士の3人に絞られた。 慌てず全勝キープだ。白鵬は低く当たってきた豪栄道にかち上げが不発。今場所初めて下がる形になったが、冷静に回り込んで立て直し、足を滑らせた豪栄道を引き落とした。
万全とはいかなかった一番も「力んだ?まあね」と意に介さず、稀勢の里との全勝対決にも「頑張ります。(勝負のポイントは)どうこうないです」と、余裕を感じさせる笑みを浮かべた。
大一番での精神力の強さは、八角理事長が「こういう時ほど集中して気合が入る。その辺はさすが。引き出しもいろいろある」と話すほど。引き揚げる際には、NBAウィザーズのブラッドリー・ビールから激励を受けた。サインボールをもらって無邪気な笑みを浮かべる姿に、全く気負う様子はなかった。