虎が“森詣で”藤浪の後輩も密着マーク
昨年甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭が4日、大阪府大東市内の同校グラウンドで今年初の練習を行った。今秋ドラフト1位候補・森友哉捕手(2年)の始動を阪神、楽天、ソフトバンクのスカウトが視察。阪神は昨年のドラフト1位・藤浪晋太郎投手に続き、2年連続で大阪桐蔭の逸材を密着マークする方針だ。
森はこの日、チーム恒例の「のざき観音慈眼寺」での必勝祈願後、先輩・藤浪も交えランニング中心のメニューを消化。「甲子園3季連覇を狙えるのは僕らだけ。初めての名前を刻むため、大事に練習していこうと思う」と抱負を語った。正月休みは地元の友人と堺市内の百舌鳥八幡宮へ初詣に行き、おみくじで大吉を引いた。「去年も大吉だった。調子がいいです」と吉兆に表情を緩ませた。
卒業後の進路については「まだプロか社会人か迷っている」という状況。「苦手部分を改善できればプロでも頑張れると思うが、まだ苦手なまま」と悩める心境を口にした。だが「いずれは藤浪さんと対戦してみたい」とプロへの願望もある。
視察した阪神・畑山スカウトは「実力は折り紙付き。魅力ある選手なので期待して足しげく通います」と、今秋ドラフト1位候補の密着マークを宣言した。甲子園で好リードを見せ、計3本塁打を放った高校生No.1捕手は、昨秋の岐阜国体を視察した阪神・中村GMも高く評価する逸材。今年も大阪桐蔭から目が離せない。