ドラ3・田面は何事も「1」にこだわる
阪神のドラフト3位・田面巧二郎投手(22)=JFE東日本=が6日、千葉県市原市のJFE東日本犬成球場で自主トレを公開した。即戦力として期待される右腕は、何事にも「1」にこだわりを持ち、プロの世界へ飛び込む。
22歳の若虎が挑む場所は、やるかやられるかの世界だ。プロに入った以上、目標は大きく、高く。田面はそんな未来図を描いてる。
「1球目だったり、1歩目だったり、ほんのささいななことも大事にしていきたい」
プロに入る上で「1」にこだわりを持つ。決して急がず、一歩一歩進みながら頂を目指していく覚悟を示した。
同期入団には、同じ投手で、大きな注目を集める藤浪がいる。意識せざるを得ない存在だが「対抗心はありません。自分なりにしっかりとやるだけです」ときっぱり。周りに流されるつもりはない。
実は12月3日の入団会見後、球団から減量を指示されていた。自らを追い込んで1カ月で3キロ減量し、公称の90キロまで戻した。
「1年間投げ続けられる体をつくっていきたい」。そのためにJFE時代から取り組んでいる、体幹を鍛えるトレーニングを続けるつもりだ。最速150キロの速球を、あこがれの藤川の“火の玉”へ近づけるべく、肉体改造も継続していく構えだ。
この日は、ランニングやキャッチボールで汗を流した。10日の新人合同自主トレスタートを控え、静かに闘志をみなぎらせている。新たな場への大事な、始めの一歩を踏み出す。その先の「1」を目指して。