上本、用具一新でいざ二塁定位置争い
阪神・上本博紀内野手(26)がニューウェポン(新兵器)で二塁死守を目指す。
新たに久保田運動具店(スラッガー)から全面的に用具提供を受けることが、7日までに決まった。昨季終了後、同社に直接足を運び、細部までリクエスト。担当者は「用具選びで伝わってきたのは守備への強いこだわり」と明かした。
グラブ、スパイクの選定はともにフィット感を重視した。スパイクは今後も見極め作業を進めるが、グラブ選びは完了。「手を入れたときの締まり具合をすごく重視している。普通の選手なら指まで届かない。手首でとまるくらいキツく締める感じを求めている」と、同担当者は説明した。昨季は自己最多の13盗塁を記録するなど持ち前の走力を発揮した。それでも、自らを律するように「課題は守備」と繰り返してきただけに、刷新を決意した“相棒”も守備に重きを置いたようだ。
「ずっとセカンドでやってきたので、セカンドにこだわる。西岡さんに負けないようにしたい」。定位置争いを聞かれる度にそう答えてきた。2歳上の強力なライバルに挑むシーズン。上本が気持ちも用具も新たに再スタートを切る。