桧山、新年の誓い!甲子園でG倒弾打つ
阪神・桧山進次郎外野手(43)が9日、毎年恒例となっている米グアム自主トレを公開した。昨季は宿敵・巨人の独走を許し、チームも5位と低迷。打倒・巨人を掲げるベテランは甲子園でのG倒と、自身05年以来8年ぶりとなる聖地でのG戦弾を目標に掲げ、今季の逆襲へ執念をのぞかせた。
南国の太陽よりも熱く、桧山が打倒・巨人への思いをたぎらせた。「去年の巨人は強かった。ただ、そこを倒さないと優勝はないよね」。投打ともに強力な大きな壁。だが、それを乗り越えなければ、歓喜の瞬間は訪れない。カギは聖地・甲子園での戦いだ。
5万人のファンの熱気が充満する、伝統の一戦。桧山は「お客さんも入っているし、一投一打にどよめきが聞こえる。何ともいえないドキドキ感がある」と話す、だからこそ効果は大きい。「そこでの勝ちっていうのは勢いもつく」と、ただの1勝ではない追い風をもたらせてくれる。
そこから「必ずスキはある。今年の阪神は違うぞというのを見せれば、相手も力が入るし、ミスも出てくる」と巨大戦力を切り崩していきたい構えだ。そのために、ここ一番で登場する“代打の神様”にも、大きな働きが求められる。
昨季の巨人戦は6試合に代打出場し、打率・333を残した桧山。だが、4敗2分けと勝利には結びつかなかった。もっと強烈な一撃が必要なのか。それが聖地・甲子園でのG倒弾だ。桧山が甲子園の巨人戦で本塁打を放ったのは、05年4月13日までさかのぼる。
「いい場面で出してもらって、結果を出せば自然と盛り上がるし、チームに貢献もできる」。4年ぶりの本塁打ゼロに終わった2012年だが、“一撃”の効果を知る男は、最高の結果を求めていく考えだ。
そのためのグアム自主トレも、左鎖骨骨折を抱えていた昨年に比べ順調な体づくりを進めている。この日はダッシュ、キャッチボール、ウエートなどで汗を流した。専属契約を結ぶ仲田健トレーナーが「35歳ぐらいから、ずっと(体の状態を)維持している。衰えはない」と断言するほどだ。
午後に訪問した日本人学校でも、子供たちの巨人戦への質問に「毎日汗をかいて頑張らなければ、巨人には追いつけない」と答えるほど、意識は強い。05年のG戦甲子園弾。桧山は当時35歳。あれから8年。衰えを知らない肉体で、5万人の夢を乗せた白球を宿敵相手にたたき込む。