能見、2・10ハム戦“開幕”投手も

 WBC日本代表候補の阪神・能見篤史投手(33)が、今年最初の対外試合となる、2月10日の日本ハムとの練習試合で登板する可能性があることが11日、分かった。山口高志投手コーチ(62)が、2月に宮崎で行われる代表候補合宿に備えたスピード調整に協力することを示唆。チームとしてエースの日本代表入りをアシストする。

 V奪回への第一歩となる今年の初対外試合から、エースの姿が見られるかもしれない。阪神がWBC日本代表候補に選ばれている能見のスピード調整に協力。2月10日の日本ハムとの練習試合で“開幕投手”を任せ、正代表入りをアシストするつもりだ。

 09年には第2回WBCの日本代表候補だった藤川(現カブス)が、チームの初対外試合となった2月11日の日本ハムとの練習試合で登板した例もある。鳴尾浜を訪れた山口投手コーチは「(調整は)3週間ぐらい早くなるだろう。球児の時も早かったからな」と、能見にも藤川と同様の調整をさせる方針を示した。

 また、同コーチは「フリー(打撃)も早めに投げていかないとあかんから」と、第1クールからフリー打撃に登板させる予定だ。

 能見はWBC3連覇を目指す日本代表候補の中で「勝利の方程式」の一角として期待されている。先発から中継ぎという配置転換に加え、本大会は3月開催。過去に経験のない難しい調整を強いられるため、すでにスケジュールを繰り上げている。

 例年なら年明けからキャッチボールを始めるが、昨年12月18日には甲子園の室内練習場でネットスローを開始した。同22日にはWBCの使用球を使って初めてキャッチボールを行った。2月15~21日に宮崎で行われるWBC日本代表候補合宿へ向けて、着実に準備を進めている。

 阪神のエースとしての自覚も忘れていない。3月29日のヤクルトとの開幕戦(神宮)での、3年連続の開幕投手にも意欲を見せている。WBCの決勝まで進めばオープン戦での登板はほぼ不可能だが「開幕は待ってくれないし、(調整期間の短さは)気にする必要もない」と、大黒柱としての責任感をにじませた。

 日本代表にもチームにも全力を注ぐエース。阪神はその心意気を買い、全面協力態勢を敷く。

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