良太、過去最高ボディーで定位置奪取だ
阪神・新井良太内野手(29)が12日、西宮市内の甲子園球場で自主トレを公開した。今オフは昨オフ以上に、広島市内のジム「アスリート」に通いながらのトレーニングを行っており、スクワットやベンチプレスで過去最高の数値を記録するなど順調な仕上がり。最高の状態でキャンプでのレギュラー取りに挑む。
冬眠中の甲子園で汗を流した挑戦者が、不敵な笑みを浮かべた。置かれた立場で全力で勝負をかけられるだけの充実感。芝を蹴る足、ボールを投げる際の上半身に確かな手応えを感じた。過去最高の数値が新井良の自信であり、順調な自主トレの証しでもある。
「スクワットも180キロで10回やって。去年は170キロで10回でしたが。ベンチプレスも(去年は)90キロで10回が100キロで8回ぐらいいくようになった。これを投げる、打つ、走るに連動させれば去年以上のパフォーマンスができると思います」
地道な練習の効果がはっきりと表れている。今オフは、多忙な中でも昨年を含めてすでに広島のジム「アスリート」を4往復して鍛えてきた。「実技はこっち(関西)」と話すように、広島で肉体強化を図り、「体も上半身も下半身も一番いい数値が出てる」という状態に仕上げてきている。
近日中にも、また広島に向かい、2日間の滞在でさらなる強化を図る構え。キャンプでは激しいポジション争いに挑むが、「試合に出るチャンスは少なくてもあると思うので、そこで打つ守るをしっかりアピ
ールできれば。良太を使わないと、と思わせるようにやるだけ」と力を込めた。
アピールの方法を問われると「ファンやマスコミを味方にすることじゃないですか(笑)」とジョークで笑いを誘いながらも「まずは結果を出すしかない」ときっぱり。多くのライバルとの競争に挑戦し、勝ち抜く決意は固まっている。