藤浪“長生き”宣言…プロで30年目標
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=ら新人6選手は新人合同自主トレ初の休日となった14日、鳴尾浜の室内練習場で休日返上で練習した。藤浪は「1年でも長くやりたい」と、中日の山本昌投手(47)のような20年以上第一線で活躍することを誓った。
鳴尾浜の周辺を真新しいスーツやきらびやかな振り袖姿に身を包んだ新成人が通り過ぎた。プロ初の休日は「成人の日」。2年後に成人を迎える18歳の藤浪がビッグな目標を掲げた。
「できれば1年でも長くやれればいいと思うので、20年でも20何年でも一線級で(現役を)続けたいと思います」
“プロで二十歳”、いや、“プロで三十路”を目指す。藤浪が理想像として名前を挙げたのは今年30年目の中日・山本昌だ。
「一番長くやられているといったら、山本昌さんです。自分の生まれるずっと前からプレーされていますし。子供のころゲームで使っていたぐらいの野球選手なので。できるならそういう年齢までやりたいです」
山本昌は藤浪が生まれた94年に19勝を挙げ沢村賞に輝いた。その後もチームのエースとして長く、君臨。現在も貴重な先発要員だ。その姿は藤浪が目指す姿と重なる。
「プロ野球で年をとったからダメになるんじゃなくて、年をとってもチームの力になれる選手でいたいです」
阪神で最も長くプレーするのは今年22年目を迎えた桧山。投手では山本和行の17年が最長記録だ。藤浪が30年プレーするとチーム記録をすべて塗り替えることになる。
プロ初の休日は雨のため室内練習場で北條らと約1時間、汗を流した。「完全に休むのはよくないと思ったので軽く体を動かしました」と15日から始まる第2クールに備えた。長いプロ生活を送るため一日も無駄にはしない。