隼太、G由伸打法でレギュラー獲る
阪神・伊藤隼太外野手(23)が15日、沖縄セルラースタジアム那覇で巨人・高橋由伸外野手(37)らとの合同自主トレを公開した。昨年の秋季キャンプから右足を大きく上げるフォームに着手し、同じように右足を上げる高橋由からの助言を吸収してさらに精度を高める考え。「由伸フォーム」でレギュラー争いに挑む。
暖かな日差しを浴びながら、慶大の先輩でもある高橋由のロングティーを食い入るように見つめた。特に意識したのは右足の上げ方であり、タイミングのとり方。伊藤隼が、「由伸フォーム」を取り入れてレギュラー争いに殴り込みをかける。
「どのタイミングで(足を)上げて、どのタイミングで下ろしてというのがあって、(秋季)キャンプでしっくりくるのはあってそれは継続してやってますけど、由伸さんも足をバッと先に上げるタイプですし。見ながらどういう感じなのかを聞いてやってます」
自ら志願した「由伸塾」。12日から合同トレを行い、すでにヒントはつかみ始めている。昨年11月の安芸キャンプから「できるだけ大きくタイミングを取りたい」という狙いで、右足を上げるフォームに着手。手応えをつかんだ中、高橋由の存在は最高の手本となる。
高橋由も「朝から夜まで食事も一緒ですし話す機会もある。この期間にいいアドバイスなり、いいきっかけを与えてあげられたら」とバックアップを約束。打撃だけでなく外野守備のアドバイスももらい、どん欲に技術を吸収する。それがレギュラー争いにつながる。
この日のフリー打撃では最後の60スイング目で柵越えを披露。福留の加入にも「レギュラーとして試合に出たい。自分が出るために結果を出さないといけないし、負けるつもりはないのでそういう強い気持ちでやりたい」と前向き。先輩への恩返しは結果で示す。