甲子園歴史館を邦版クーパーズタウンに

 甲子園歴史館を日本版クーパーズタウンに!甲子園歴史館第4回理事会・定例報告会が16日、大阪市内で開かれ、阪神の南球団社長(58)、川藤幸三OB会長(63)、奥島孝康日本高野連会長(73)らが出席。主題になった同館の集客低迷打破に向け、南社長は米国野球殿堂博物館をモデルにする私案を披露。藤浪晋太郎投手(18)のバーチャル映像を駆使する新たなアイデアも語った。

 10年に開館した甲子園歴史館の昨年入館者数は約8万3000人。過去最低であったことが報告された。川藤OB会長は「100万人くらい目指さんと」と大号令。出席者から「タイガースも頑張って」と激励を受けた南社長は「クーパーズタウンにもあるけど、もっと映像で見せるのもいい」と新企画を提案した。

 ニューヨーク州クーパーズタウンにある米国殿堂博物館にはかつて金本知憲氏のユニホームも飾られたが、館内には世界の名選手の映像が流され、好評を得ている。

 「金本選手のバットを振ってみたい子どもたちもいる。藤浪の映像もバッティングセンターにあるような、ファンが体感できるものがあってもいい」と南社長。昨年春夏の甲子園決勝、大阪桐蔭対光星学院の映像が今年から同館で流されることが決定。会合では今秋ドラフトの有力候補の映像も流された。南社長は「グラッときた」と笑ったが、集客増の話題を振られると本気顔。大物新人のバーチャル映像を駆使すれば…。本場をしのぐ新企画の導入を期待した。

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