榎田、左肘OK!2月半ばに先発第一歩
昨年9月末に左肘の手術を受けた阪神・榎田大樹投手(26)が17日、鳴尾浜で術後初めてブルペンで投球練習した。捕手を立たせたまま20球、さらに座らせて20球を投じた左腕に、見守った中西投手コーチは1軍キャンプ帯同を明言。早ければ2月半ばに先発として実戦復帰させるプランも明かした。
寒風吹きすさぶ鳴尾浜のブルペン。そこに手術の影響をものともしない榎田の姿があった。手術を受けてから3カ月半。昨年と比べても左肘がムチのようにしなり、ボールのキレは抜群だった。「手術したことは良かった」。そう語る左腕の表情は充実感に満ちあふれていた。
プロ入り前から左肘の違和感に悩まされていたという。今回、関節内の骨棘(こっきょく)を除去したことで可動域が広がり、肘の使い方がやわらかくなったことでボールの勢いも増した。
見守った中西投手コーチは「これだけ寒い中であれくらいのボールが投げられれば十分。(1軍キャンプに)連れて行ける」と明言。さらに「2月半ばにゲームで投げられる」と、宜野座キャンプ中の練習試合で先発テストを実施する方針も示した。
「痛みがなく投げられるし、フィニッシュも(腕の)抜けがいい」と手応えを口にした榎田。キャンプインと同時に球数や練習の制限は解除される見込み。リリーフで実績を積んだ男が、万全の状態で開幕ローテのサバイバルに挑む。