阪神の岩田稔投手（２９）が１７日、大阪府守口市内のジムで自主トレを公開した。巨人・杉内から独り立ちして取り組んでいるのが「トライアスロントレ」だった。

　股関節付近にある「腸腰筋（ちょうようきん）」。アスリートにとって重要な体の軸を形成する筋肉だが、岩田はここが極端に弱いという。専属トレーナーの稲川翼氏と稲谷将太氏は、ともに元トライアスロン選手。「こんなに（腸腰筋の筋力が）弱いの！主婦の方が強いかも」と絶句。ここから岩田改造計画がスタートした。

　昨年までは腸腰筋が弱いため体のバランスが悪く、泳ぐことができなかった。１１月から水泳と自転車で筋力強化。さらにダイエット用の一般人向けトレーニングにも挑戦。２カ月以上、ひたすら繰り返し、今は「もう泳げます」。

　今年３０歳を迎えるが「岩田投手はまだまだ伸びしろがある」と稲谷トレーナーはいう。昨季の８勝１４敗を「必ず逆の成績にする」と岩田は誓った。発展途上の左腕は、体幹という武器を手に入れ、先発ローテの軸になってみせる。