北條新打法「木製フォーム」完成間近
阪神ドラフト2位の北條史也内野手(18)=光星学院=が20日、プロ仕様の打撃フォームに完成間近と迫った。超高校級スラッガーと称された数多くの先輩が苦しんだ金属から木製へのカベ。成功へと続く道を開くため、北條が手を加えた。
「ボールに対してのバットの入れ方を変えました。バットは立てたままで、上からたたいてボールを切るようなイメージですね。今は回転をかけられるようにやってます」。屋内でのマシン打撃では、飛距離を生むことを目的として、ボールの下側にバットを入れるスピン打法の習得に懸命だ。
転機は、昨年8月下旬に韓国・ソウルで行われた18歳以下世界野球選手権だ。藤浪らと高校日本代表に選出されたが、木製バットで臨んだ打球は飛距離が出ず、距離を求めて力任せでスイングしたことで、ドライブのかかった弾道ばかりだった。帰国後、プロで通用するために試行錯誤を重ねた。
「最初はしっくりこなかったんですけど、今は感覚が良くなってきてます」。4カ月の時間を割いた新打法。手と体に宿る感覚と自信を本物にするため、北條の自己改革は続く。