オリックスから新加入した阪神の日高剛捕手（３５）が２７日、初めてブルペンで受けた松田遼馬投手（１８）の球を絶賛した。練習後、松田の話題になると日高は興奮を隠しきれなかった。

　「あれだけの球を投げられるのはすごい。新聞報道で見ていたけど本当に良かった。こんな球を投げる投手がいるのかとびっくりした」

　ブルペンで計２３球、松田の球を捕球した。昨季、ファームの試合でも対戦がなかったため、実際に松田の球を見るのは初めてだった。勢いのある直球を投げ込む若武者の姿に、古巣の二枚看板を重ね合わせた。

　「岸田、平野に匹敵する真っすぐでした」

　昨年までオリックスの“勝利の方程式”を担った右腕を引き合いに出し、「（１軍でも）全然通用すると思う。変化球よりもどんどん真っすぐを磨いた方がいい」と大きくうなずいた。

　投球後には松田に声をかけ、球種などを確認。積極的にコミュニケーションを図った。慣れない１軍の雰囲気に緊張していた松田は「いろんな言葉をかけてもらってうれしかったです。リラックスして投げることができました」と初々しい表情を浮かべた。

　１８年目のベテランが感じ取った大きな可能性。“ポスト球児”と期待される１８歳右腕の伸びしろは無限大だ。