北條“1号”城島級の豪快スイング披露
「阪神2軍キャンプ」(2日、安芸)
阪神のドラフト2位・北條史也内野手(18)=光星学院=が記念すべき“プロ1号”を放った。フリー打撃で初の柵越えを披露。昨年まで同じ背番号2を背負った城島健司氏(36)をほうふつとさせる豪快なスイングで、内角高めのボールを左越えに運んでみせた。
初日は柵越えゼロだったが、緊張がほぐれて本領を発揮した。この日の9スイング目。内角高めボール気味に、クルリと体を回転させると、打球はそのままスタンドへ。21スイング目には同じコースを同様にさばいて推定120メートル弾。結局、96スイングですべて左翼に4発を放った。
もっとも、本人は柵越えに気付いておらず「ホンマですか?見てないです」と照れ笑い。それでも「気持ちよく打てた。今日は緊張も取れて、自分のスイングができたかな」と自賛した。
ツボを心得ている。内角を窮屈にならずにスタンドインさせたことには「体に近いボールは回転で打つイメージ。得意なコース」と話す。11年秋の明治神宮大会・神村学園戦で放った逆転満塁サヨナラ弾もボール気味の内角高めだったという。
北條は城島氏について「メジャーでも活躍したすごい人。近づきたい?それはあります」と、あこがれを口にした。平田2軍監督も「少しでも追いつける選手になって欲しい。あれだけ振れるのは楽しみ」と期待する。名前にも偉大な先輩と同じ響きを持つ未来の主砲が、まずは“JOH弾”で存在をアピールした。