藤浪もう狙われた!メジャー007来た
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)が宜野座村野球場でメジャーリーグのスカウトから熱視線を浴びた。視察に訪れたのはダルビッシュが所属するレンジャーズ・渡部一(わたべ・はじめ)国際スカウト(35)だ。
「FUJINAMI」の名前が早くも海を越えた。チームに海外FA権を持つ鳥谷や今季で契約が切れるメッセンジャーがいる中で、カメラの照準を合わせたのはプロの世界で1球も投げていないルーキーだった。
三塁側の芝生席からビデオをまわし、三塁から二塁に軽快にベースランニングする姿を撮影。藤浪がブルペン入りするとブルペン外からカメラを向けた。
藤浪はこの日プロ入り後、初めてブルペンで連投を行った。小宮山を相手に10球、肩慣らしのキャッチボールをした後、立ち投げで46球投げた。
「ラスト1球お願いします!」と投げ込んだ45球目には勢い余って帽子が飛ぶ場面も。藤浪は高校時代にも「よくありました」と話したが、躍動感あふれる姿は同じ背番号「19」を背負った故・小林繁氏をほうふつとさせた。
その1球に納得がいかなかった藤浪はもう1球“おかわり”し、納得してブルペンを後にした。 「いいイメージで終わりたかったので。(連投は)高校時代は毎日投げていたので違和感もなかったですし、昨日よりもぬける球が少なかったと思うので良かったと思います」と充実した表情を浮かべた。
早くも世界から注目を集めるスーパールーキーは第2クール以降も連投を行っていく予定。まずはシーズン開幕に向けて春季キャンプを駆け抜ける。