新井に「掛布教室」3人がかりで再生や
「阪神春季キャンプ」(2日、金武)
阪神・新井貴浩内野手(36)が、コーチ陣や球団OBなどから“総出”で、再生への指導を受けた。午前中は金武町の球場でOBの掛布雅之氏からアドバイスを、午後からは宜野座で川藤OB会長が見守る中、水谷チーフ打撃コーチに指導されながら、必死にバットを振り込んだ。
「(掛布氏には)昨年もずっと見ていてくれたから。今日もアドバイスをもらいました。左肩のカベを意識して、みたいな感じです」
突然始まった「掛布塾」だ。金武で内野ノックを受けた後のフリー打撃中、新井がケージの後ろに立っていたところに掛布氏が歩み寄った。そこで身ぶり手ぶりで約2分のアドバイス。そこまでは23スイングで4本の柵越えだったが、掛布氏に助言されてからは11スイングで3本の柵越えを放って見せた。
さらに宜野座に戻ってからは、宜野座ドームで約1時間10分に渡って水谷コーチとマンツーマンで打撃練習に取り組んだ。ティー打撃では川藤OB会長に熱視線を送られながら取り組み、その後はマシン打撃で水谷コーチから再生の手ほどきを受けた形だ。
「(色々アドバイスされても)混乱はない。当たり前のことを言ってもらってるから。(打ち込みは)良かったんじゃないかな。まだそんなに思い切りは打ってない」と新井。右肩のリハビリと平行しながら、打撃面でも「復活」の糸口を懸命に探っていく。