西岡順調!右へ左へ安打の山
「阪神春季キャンプ」(5日、宜野座)
阪神・西岡剛内野手(28)が、鳥谷とともにランチ特打に臨んだ。この日は左打席のみで54スイング。安打性の打球は33本だったが、左中間、右中間、右翼線へ痛烈な打球を飛ばした。水谷チーフ打撃コーチは順調な仕上がりに目を細めた。
打球が面白いようにヒットゾーンへ飛んでいく。右中間、左中間、右翼線。さらには二遊間、一、二塁間とミスショットした以外の打球はすべて野手の間をことごとく抜けていった。打つポイントも打球方向によって一定の位置を保っている。「そこらへんはもう大丈夫。ただ、きょうはキレがなかった。体が張ってきているので」。まだまだ発展途上を強調した。
名伯楽の目には西岡のスイングが色鮮やかに映った。水谷コーチは「あいつが(全選手の中で)一番いいわな。バットの出方もいい。何より自分で考えて練習をできている」と絶賛。「あとは実戦に入ってからどうなっていくか」とゲームでの打席が待ちきれない様子だ。
現時点で11日のLG戦で実戦デビューを果たす西岡。その前に第1クールは体を張らせ、休日を挟んだ8日から打ち込みの量を増やしていく方針だ。サク越えはなかったが「4番を打つわけではないので。個人、個人で役割はある」と語る西岡。チームのために何をすればいいか、そのためにどういう練習が必要か。
背番号7はすべて考えた上で、黙々と汗を流している。