コンラッド魅せた!走攻守で大ハッスル
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
ブルックス・コンラッド内野手(33)が来日初となるシート打撃で大ハッスル。ダイビングキャッチあり、全力疾走あり、クリーンヒットありで和田監督も合格点をつけた。
“ファイター”の異名に違わぬプレーだった。俊介が放った三遊間への打球をためらうことなく横っ飛びで好捕。素早く一塁へ転送し、客席のファンは大きな拍手を浴びせた。「きょうは楽しんでプレーできた」と満面の笑みを浮かべたコンラッド。さらに期待される打撃でも見せ場をつくった。
第1打席では岩本が投じた低めのボールをしっかりと見極め四球を選んだ。第2打席は右で能見との対戦。ボテボテの三ゴロにも一塁ベースを全力で駆け抜け、執念をのぞかせた。第3打席は伊藤和の外角低め直球をセンター前へクリーンヒット。「初めての実戦でセンターから逆方向へ広角に打てるのを見られたことが収穫」と指揮官も納得の表情だ。
左打席では厳しいコースに対応できる柔軟性があり、ボールの見極めもしっかりできている。3A時代に三振が多かったというデータもあるが「まだタイミングはあってないけど、ボールはそこそこ見えている」と言う。「きょうはゲームの感覚で楽しめた。これからも数多く打席に立って、生きた球を見ていきたい」。常に笑顔を絶やさぬナイスガイは、技術面でも確かなモノを持っている。