榎田が手術後“初実戦”で手応え十分
「阪神春季キャンプ」(8日、宜野座)
阪神・榎田大樹投手(26)が8日、シート打撃に登板した。昨年9月末に左肘を手術して以来、初めて実戦形式の練習で登板。打者5人に投げ2安打を許したが、和田監督も「実戦初登板にしてはまずまず」と評価。左肘の不安をひとつずつ取り除き先発ローテ枠を奪い取る。
第2クール初日は凍えるような寒さだった。榎田にとっては、悪条件でのシート打撃登板となった。黒瀬、俊介、野原、伊藤隼、上本と対戦。伊藤隼に右前打、上本に中前打を浴びたほか、俊介は中飛に打ち取ったものの、9球を要した。計27球を投げたが、空振りはゼロだった。
それでも榎田は手応えをつかんでいた。「真っすぐでファウルを取れたのが良かった」と納得の表情。フォークやカーブなど縦の変化球も試した。「フォークはカウントも取れたし、ワンバウンドさせたいときにきっちり投げられた。すごくいい感覚だった」と満足げに振り返った。
中西コーチが明言しているように、今後は2月中旬の練習試合での先発テスト登板を目指す。左肘の経過は以前から「順調すぎて怖いくらい」と話すように、不安は全くない。「結果よりも段階を踏んでいくことが大事。クイックなどもあまり練習できていないので」と、焦りこそ一番の敵だと考えている。初の先発枠を勝ち取るために、左腕はどこまでも自然体でいく。