藤浪実戦モード!ついに変化球解禁へ
「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)
ついに黄金右腕が封印を解く。阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が10日のブルペンで初めて捕手を座らせた本格投球を開始し、すべての球種を投じる考えを9日、示した。これまで直球一本の調整だった右腕が、“実戦モード”に突入する。
1月の新人合同自主トレから捕手を立たせ、直球のみの投球を続けてきた。だが、捕手を座らせると同時に変化球を解禁する。藤浪は「変化球を全然投げていないが、現状で投げられる球を投げて修正したい」とテーマを語った。
そして、全球種解禁について「そのつもりでいます」とスライダー、カーブ、カットボール、フォークといったすべての持ち球を試す意向。チームは名護で日本ハムとの練習試合を行うが、中西投手コーチが宜野座での投球をチェックする予定だ。
本格投球開始を経て、藤浪の開幕ローテへの道が定められる。フリー打撃への登板は第3クール以降、対外試合登板は3月以降というのが当初のスケジュール。だが、和田監督は「(捕手が)座ってからは、その後のスピード感が変わるかもしれない」と、状態次第で予定を前倒しにする可能性も示唆している。
球数は50‐60球がメドだ。「言われた範囲内でやっていきたい」と藤浪。いよいよ『投手・藤浪晋太郎』が、真の姿を見せる時が来た。