4番良太2安打!定位置獲りアピール
「練習試合、日本ハム2-7阪神」(10日、名護)
この男にはフルスイングがよく似合う。阪神・新井良太内野手(29)が10日、日本ハムとの練習試合に「4番・三塁」で先発出場。左翼線への適時二塁打を含む5打数2安打の活躍で、今季の定位置獲りへアピールした。
2013年、猛虎の初安打は良太のバットから生まれた。二回だ。日本ハム・中村の外角高め直球を鋭く振り抜くと、球足の速い打球が中前へ抜けた。この一打から、チームは先制点を奪取。勢いは止まらない。三回2死二塁では、2番手・斉藤勝のチェンジアップに食らいつき、三塁線を破る適時二塁打を放った。
「積極的に、フルスイングをできたのは良かったと思う」と新井良。だが、これで満足などできるはずがない。新外国人・コンラッドの加入で、三塁の定位置争いは激化しているからだ。
その後は、2三振を喫するなど3打席で凡退。「納得はしていません。課題?全部です!課題は山積みです」と、自身を奮い立たせるように振り返った。それも、レギュラー獲りへの思いの表れ。各チームの007には、その気合が伝わった。
開幕戦の相手となるヤクルトの志田スコアラーは「コンラッド、新井兄との3人で2つのポジション(一、三塁)を争うだろうが、生きの良さは一番」と警戒した。「1球1球をおろそかにせず、常に上を目指したい」と新井良。持ち味のフルスイングに、より一層の磨きを掛ける。