藤浪変化球解禁!ファンの前で全7球種

 チェンジアップを投げ込む藤浪(撮影・飯室逸平)
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 「阪神春季キャンプ」(10日、宜野座)

 阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が10日、宜野座村野球場のブルペンで初めて捕手を座らせて投球した。さらに変化球も解禁し、持ち球の全球種を投じた。「キャッチャーを座らせての投球は1カ月以上やっていなかったので、全然良くなかったです」と本人は不満顔だったが、開幕ローテ入りを目指す黄金ルーキーがまた一歩、階段を上った。

 ついにこの時がきた。今キャンプ6度目のブルペン。藤浪がプロ入り後初めて捕手を座らせた。「リリースポイントがずれていてコントロールがつかなかったです。次はしっかり修正したいと思います」。久々の本格的な投球。本人は不満顔だったが、テレビカメラ14台、ファン、マスコミ約250人は、藤浪が投じた多彩な変化球にクギ付けになった。

 捕手を座らせて直球を13球投げると、14球目からいよいよ変化球を解禁。カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、カットボール、ツーシーム。次々と繰り出される多彩な変化に観衆は息をのんだ。捕手の真後ろで見守った和田監督も何度もうなずいた。計47球のうち26球が変化球。藤浪は持ち球である“七色の球種”を惜しげもなく披露した。

 「キャッチャーが座っている感覚を取り戻そうと思って全球種投げました。感触はちょっと分かったので収穫はありました。カーブとスライダーが良かったと思います」

 受けた片山ブルペン捕手は「全部低めに集まっていた。思った通りの素晴らしいピッチャー」と改めて絶賛の言葉を残した。今後は「1球、1球、リリースポイントを意識して高校の現役のときの感覚を取り戻せるようにしていきたい」と藤浪。黄金ルーキーが真価を見せるのはこれからだ。

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