虎の福留20日G倒デビューや!
阪神・福留孝介外野手(35)が20日の練習試合・巨人戦(セルラー)で対外試合デビューを果たすことが12日、濃厚となった。13日の紅白戦で実戦に初出場して状態を確認。その後も順調に進めば、当初の予定を前倒しして「伝統の一戦」で“デビュー”を果たす見込みだ。
待ちに待った背番号8の初陣は、沖縄で行われる今年初の「伝統の一戦」となる可能性が高まった。福留は13日の紅白戦(宜野座)で実戦に初出場する。その後は23日のオープン戦・日本ハム戦(名護)を対外試合初出場のメドにしていた。
ただ、ここまでは順調な調整過程を踏んでおり、予定を前倒しする計画も浮上。「それぐらい(23日)には(対外)試合に出られる状態になっていると思う。13日の紅白戦に出てみて状態がよければ、もう少し早まるかもしれない」と20日の練習試合・巨人戦への出場も視野に入ってきた。
今年は6年ぶりに日本球界に復帰し、キャンプイン後から打撃フォームの修正に取り組んできた。タイミングの取り方をメジャー時代のすり足から、中日時代のように右足でステップする形に変更。ほぼ毎日、居残りで打撃練習を行ってきた。
第2クール最終日の11日には「思ったようにバットが出るようになってきた」と手応えを口にしていた。和田監督も「初日から全てのメニューやって飛ばし過ぎかと思った。環境に慣れるということで疲れもあったかもしれないけど、第2クールなって動きにキレが出てきた」。ようやく他チームの投手を自分の目で研究できる段階まで進んできたようだ。
また、21日にはキャンプ地・宜野座で最後の実戦となる練習試合・ロッテ戦が行われる。移籍初年度を支えてくれた“地元ファン”へ恩返ししたい思いも強い。そこで活躍するためにも20日の巨人戦に出場し、少しでも実戦感覚を思い出しておきたいところだ。
福留は中日時代の9年間で、対巨人戦は打率・302、40本塁打、124打点と好相性だった。阪神にとっては昨季5勝15敗4分けと大きく負け越した天敵に、新戦力が存在感を示せばこれ以上ない先制パンチとなる。この日は休養に充てた背番号8。13日からの第3クールで「伝統の一戦」へ向けた準備段階に入る。