桧山全開11発!今年の神は一味違う

 「阪神春季キャンプ」(14日、宜野座)

 今年も神様健在や!!阪神・桧山進次郎外野手(43)が14日、今キャンプ初のランチ特打に臨んだ。117スイングで3連発を含む11本の柵越えを放った。和田監督も絶賛するほどの仕上がりの良さ。打倒巨人!V奪回に燃える代打の神様は今季、万全の状態でシーズンへ臨む。

 気温22度。桧山の打撃を一目見ようと、第2クールには見られなかった太陽が顔をのぞかせた。久々に快晴が戻った宜野座に11本もの放物線を描いた。今キャンプ初のランチ特打で虎党の視線を独り占めにした。

 バットを軽く振り抜くと、ライナー性の打球が外野の芝生で弾んだ。その18スイング目。右翼スタンドに着弾すると、続けざま、ほぼ同じ場所に“連続アーチ”を放った。

 「ちょっと不安な気持ちでバッティングをしていたけど、案外、体がキレているなと感じました」

 自身も感じた仕上がりの良さ。すると右翼への連弾を合図に、柵越えショーが始まった。30スイング目を右翼席に放り込むと、そこから6発スタンドイン。仕上げは80スイング目。柵越え3連発。右翼方向へ白球が高々と舞い上がるたびに、ファンから歓声が沸き起こった。

 2011年11月に左鎖骨を骨折した。昨年のキャンプは別メニューのまま、打ち上げを待たず帰阪。満足のいく調整ができずにシーズンを戦うこととなった。だが今年は違う。「こんなに元気な姿で野球をできている幸せを感じながらやっています」。思うように体が動くことを喜びに、充実のキャンプを過ごしている。

 9日までベテラン組として金武球場で練習を行った。充実の調整は42本の鋭い安打性の当たりが物語っていた。和田監督は「しっかり振りこんできているなと見て取れた。バットの芯に当てる確率が非常に高い」と納得の表情を浮かべた。

 チーム最年長として44歳のシーズンを迎える。昨年5位という屈辱的な成績からはい上がる覚悟はある。

 「昨年までは僕が言わなくても金本選手が言ってくれるだろうという安易な気持ちがあった。今年に関しては(最年長という)自覚を持ってやっていこうと思う」

 新戦力が加わり様変わりした和田阪神。それでも役割は変わらない。神様が背中で、一振りでチームを勝利に導いていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス