西岡に“恩師”西村氏が太鼓判
「阪神春季キャンプ」(14日、宜野座)
前ロッテ監督の西村徳文氏(53)が宜野座キャンプ視察に訪れ、阪神・西岡剛内野手(28)の活躍に太鼓判を押した。西村氏は西岡がロッテに入団した03年から成長過程を見守り、メジャー戦士へと育て上げた恩師。3年ぶりの日本球界復帰にも問題なしとジャッジした。
ブルペンで鋭い視線を藤浪に向けた西村氏は、メーン球場を経由して、宜野座ドームで投手とのけん制練習に励む西岡の動きに目を張った。タイミングが合わず打撃練習を観察することはできなかったが、軽快なフットワークでサインプレーをこなす姿が成功を悟らせた。
「ロッカーで会って話をしたけど、元気そうだったね。プレーする姿は2010年のころと変わってないし、体は戻ってると思いますよ」。大リーグ・ツインズ時代の11年に守備中のプレーで左足腓(ひ)骨を骨折した後遺症を懸念していたが、バネのあるステップを目視できたことで、不安は一気に霧散した。
ヘッドコーチとして、監督として、自らを教え、諭し、歩んできた道を知る人から得たお墨付き。「話はしましたよ。久々に会えてうれしかったです」。西岡の顔がほころんだ。恩人の顔に泥は塗れない。西村氏の目に偽りがなかったことを証明するためにも、虎の背番号7が額面通りに躍動する。