藤浪17日初ベンチで隣に和田監督
「阪神春季キャンプ」(15日、宜野座)
中西清起投手コーチ(50)が17日の練習試合・楽天戦(宜野座)でドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=を初めてベンチ入りさせることを明かした。さらにベンチでは藤浪を和田豊監督(50)の隣、中西投手コーチの前に座らせ、英才教育を施していく考えだ。
隣を向けば和田監督、後ろを振り返れば中西投手コーチ。先発投手が降板したら、その隣の席へ‐。藤浪が初めてベンチ入りする17日の楽天戦。ベンチ内では前代未聞の光景が繰り広げられそうだ。
中西コーチが温めていた驚きの“英才教育プラン”を披露した。
「17日はゲームに入れるよ。試合の最初のうちは(藤浪を)監督の横、オレの前に座らせる。先発が降りたらその横に座らせるよ」
藤浪が初めてベンチから見るプロの試合。ただ座って見学するだけではもったいない。どうせなら試合の雰囲気を存分に味わってもらいたい。中西コーチが思い描く構想はこうだ。
試合開始から中盤までは指揮官と自らの近くで試合展開を学ばせる。さらに試合途中からは降板した先発投手の隣で「気持ちの切り替えや雰囲気」を聞かせる。
藤浪により深く、試合に入らせるために、中西投手コーチは試合中に、球場内のブルペンで投球練習させる考えも持っていた。だが周辺に人だかりができる可能性が高いため断念した。
第3クール3日目のこの日、藤浪はけん制練習や体幹トレーニングなど軽めのメニューをこなし球場を後にした。第4クールでは打撃投手を務める。中西投手コーチは「予定通り順調にきている」と話す。慎重に慎重に、金の卵を育て上げる。