和田監督、バント失敗の俊介にカミナリ
「練習試合、中日11‐15阪神」(16日、北谷)
昨年、7勝16敗1分けと大きく負け越した天敵・中日を相手に23安打、15得点の猛爆で打ち勝った阪神・和田豊監督(50)が、俊介にカミナリを落とした。小技を売りとしなければならない選手が犯した痛恨の送りバント失敗に猛省を促した。
コンラッドの一発で同点とした後の四回、無死一、二塁。勝ち越し機を整えるために命じた犠打は、小飛球となって捕手のミットに収まった。小宮山が右前打でつなぎ、一挙6得点のビッグイニングを生んだが、虎将は結果論を許さなかった。
「俊介は大事なところでピンチバンターでいく選手。ああいうところをきっちり決めていかないと。ああいうので流れが変わってしまうから」と和田監督は語気を強めた。
整いかけた好機も、ひとつのミスで流れが変わり、苦しんでいたはずの敵を助け、逆に勢いを与えてしまうこともある。机上の計算通りに作戦を遂行していくことが、和田監督が目指すスキのない野球につながる。失敗は敗戦に直結する可能性をはらむだけに厳しく指摘した。