藤浪、自慢のカット磨いてG阿部斬りや
「阪神春季キャンプ」(16日、宜野座)
カットボールで巨人“阿部斬り”だ!阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が16日、プロの世界でも自慢のカットボールを決め球として磨いていく考えを明かした。
「打ってもフェア(ゾーン)に入らないボールなので、あまりヒットを打たれた印象はないです」
カットボールに絶対的な自信を持っていた高校時代。投げ始めたのは高2の夏だった。西谷監督から「いいピッチャーが投げるから見た方がいい」と言われ、歳内(阪神)と釜田(楽天)が甲子園で投げ合った聖光学院‐金沢高の一戦をテレビ観戦。藤浪は釜田が投げるカットボールに目を奪われた。
すぐに練習を始め「ストレートと同じ腕の振りだったので、時間はかからなかった」と瞬く間にマスターした。昨年の甲子園ではカットボールを左打者への決め球に春夏連覇を成し遂げた。
ブルペンで今キャンプ最多の63球を投げたこの日も、左打席に立った片山ブルペン捕手の内角低めへ、切れのいいカットボールを投げ込んだ。
セ・リーグでは巨人の阿部ら左の強打者が多くひしめく。「そういうバッターに対して決め球で使えるレベルにしていきたいです」と藤浪。MAX153キロの直球に勝るとも劣らない武器・カットボールでプロの打者をなで斬る。