良太3試合連続打点で“4番”アピール
「練習試合、阪神1‐11楽天」(17日、宜野座)
4番・一塁で先発した阪神・新井良太内野手(29)が、初回に先制適時打を放った。これで日本ハム戦、中日戦に続き、国内チームとの対外試合3試合すべてで4番に座り、打点を記録。虎の主砲奪取へ大きなアピールとなった。
気温25度の暑さに負けないぐらいギラギラした眼光で打席に入った。初回2死二塁。前を打つ3番・西岡が凡退した後、絶好の先制機に燃えていた。カウント2‐2からの5球目。真ん中に甘く入った123キロのスライダーをフルスイングで捉える。中前に鋭い打球が転がり、二走・上本を本塁に迎え入れた。
「得点圏で打つというのは昨年からの課題だった。それができているということに関してはいいんじゃないかと思う」。六回にも右前打を放ち、チームでただ一人の2安打した。
先制打を放った一塁ベース上でも表情は崩さなかった。自分はまだまだ‐という思いを常に持ち続けているからだ。昨季4番を任されたことにより、オフには話題がそこに集中した。「4番を打ちたい」と話すこともあったが、沖縄入り後は「4番獲り」を口にすることがなくなった。
この日、兄貴浩の安芸行きが決定した。コンラッドとともに4番を争い続けてきた。それでも「もっと向上心を持っていきたい」と、自分のことに集中している。「攻める姿勢を持ち続けたい」と言い続ける新井良の猛打はまだ止まらない。