“持ってる男”藤浪、バットへし折った

 「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が、沖縄・宜野座キャンプの最終クール初日に、フリー打撃に初登板した。

 藤浪がマウンドに上がると朝から降り続いた雨がピタリとやんだ。期待感が球場を包む。黄金ルーキーの“プロ初登板”。監督、コーチに加え福留と西岡もネット越しに注視。江夏氏、中西太氏、山田久志氏、広岡達朗氏らも見守る中、藤浪は「7~8割の力」で森田、小豆畑に対して計32球を投じた。

 「(打者に投げるのは)久しぶりなので良くなかったです。特別な気持ちは持っていなかったです。しっかり腕を振ることを意識しました」

 先頭の森田には真ん中高め直球をバックスクリーン左へ運ばれた。“プロ初被弾”にも「高めに投げれば持っていかれると思っていた。打たれた瞬間いったと思ったので何とも思いませんでした」とサラリと振り返った。

 ハイライトは同じルーキー小豆畑との対戦だ。初球の内角直球でバットを真っ二つに。スタンドからはどよめきとともに拍手が送られた。自身の野球人生で初、打者のバットを折った瞬間だ。

 この日は巨人、中日、ヤクルト、広島のスコアラー陣が視察。巨人の森中スコアラーは「名だたる球界OBや重鎮の前でも普通に投げていた。天気も良くなったし、やっぱり持ってるね」とスターの素質に仰天した。

 終わってみれば安打性の当たりは森田の2本。だが、シュート回転も目立ち、藤浪は「体の開きが早かった」と分析。決して納得のいく投球ではなかった。「しっかりと残りのキャンプで状態を上げたい」。本領を発揮するのはこれからだ。

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