「練習試合、阪神２‐４ロッテ」（２１日、宜野座）

　先発ローテ入りを目指す阪神・榎田大樹投手（２６）が、３番手で登板。五回から３イニングを投げ、被安打６、４失点と、結果を残せなかった。

　五、六回の２イニングを無失点に封じ、抑えた七回。１死から代打サブローに左前打、大前にも左前へ運ばれ、１死一、三塁のピンチを招いた。続く田中雅への２球目が暴投となり失点。さらにこの後、３連続長打で３点を献上するなど５連打を浴び、瞬く間に勝ち越し、逆転を許した。

　「スライダーとかチェンジアップを投げていたらかわせたと思うけど、藤井さんがブルペンで（投球を）見て（直球の）サインを出してくれた。しっかり投げられなかったのは良くなかったけど、これから配球を考えていければいいと思う」

　この日の最速は１４２キロ。登板前に藤井彰から「真っすぐの強さ」を課題に挙げられ、直球の精度を確認する作業に徹した。昨年９月に左肘遊離軟骨の除去手術を受け、今季は先発転向で完全復活を目指している。

　ただし、苦闘が続く。前回１６日（対中日）も２回５安打３失点。結果は２戦連続の背信だ。それでも中西投手コーチは「先を見据えて真っすぐで勝負していたな。工夫次第。まだ（先発争いの）順番をつける段階じゃない」と、次回３度目の登板に期待を寄せた。

　「肘の違和感？全然ない。きょうは真っすぐとスライダーだけ。ここ２試合打たれているので、今度は結果を残したい」と榎田。限定解除が待ち遠しい。