上本猛打ショー「1番二塁」でアピール
「オープン戦、日本ハム6-15阪神」(23日、名護)
オープン戦開幕となる日本ハム戦に「1番・二塁」で出場した阪神・上本博紀内野手(26)が、3安打猛打賞の活躍。西岡剛内野手(28)の加入で、内野の定位置争いは厳しい状況も、持ち味を発揮し、必死のアピールを見せた。
虎の若きスピードスターが、この日も魅せた。初回だ。先頭で中前打を放つと「行けるところは行こうと、しっかり準備をしていた」と続く大和の初球に二盗を成功。1死一、三塁から4番・新井良の左前打で先制のホームを踏んだ。
さらに同点の二回1死一、三塁では中前へ勝ち越しの適時打。二進後、三盗を試みる動きで相手先発・武田勝のボークを誘うなど、自慢の足で日本ハムバッテリーを翻弄(ほんろう)した。
ここまでの国内球団との練習試合5試合で3盗塁。走塁改革を唱える和田野球の、象徴のような躍動感を示している。さらに、この日は相手の開幕投手候補を打ち崩した。「1打席、1球を大事にしている」。その意識が、1試合ごとに上本を成長させている。
二塁のレギュラーは西岡で確実。定位置獲りの高き壁だが、黒田ヘッドが「よく頑張っている。いろんなポジションを練習させたい」と、二塁以外の位置で出場機会を増やすことを検討するなど、その活躍が首脳陣の心を動かしているのも事実。「これを続けていきたい」と上本。その先に、大きな目標が待っている。