コンちゃんOP戦1号!虎15点爆勝

 「オープン戦、日本ハム6-15阪神」(23日、名護)

 阪神は23日、名護市営球場で日本ハムとオープン戦を行い、21安打15得点の猛攻で大勝発進した。「6番・三塁」で先発出場した新加入のブルックス・コンラッド内野手(33)が、五回に左打席でオープン戦1号となる2ランを放った。第2打席でも低めの変化球に対応して右打席で対外試合初安打をマークするなど、新助っ人の評価が日々、増してきている。

 エグい打球が右中間を目指して一直線に飛んでいった。本職ではない左打席。それでもコンラッドの圧倒的なパワーにはじき返された白球は、右中間の防球ネットに突き刺さってグラウンドへ跳ね返ってきた。完ぺきかつ、想像を超えるオープン戦1号。スタンドが一斉に沸き上がった。

 「打った瞬間に行ったとわかる感触だった」と両手に残る快感をかみしめた助っ人。場面は五回だった。先頭のマートンが中前打で出塁し、無死一塁で迎えた第3打席。カウント3ボール1ストライクから見計らったように、ど真ん中の直球に食らいついた。

 異様にバットが長く見える大きなフォロースルーで、右中間スタンドまで運んでみせたコンラッド。当初は右打席の方がパワーがあって、左打席は巧打が光る印象を首脳陣は抱いていた。だが水谷チーフ打撃コーチは「当たったら大きいわいな」と度肝を抜かれ、和田監督も「ゲームのたびにいろんなものを見せてくれる」と納得の表情だ。

 ただコンラッドの真価は一発だけではない。第1打席、武田勝が投じた低めのチェンジアップで空振り三振を喫した。だが直後の第2打席では、カウント2ストライクから再び投じてきた低めのチェンジアップに対応し、きっちり左前へはじき返した。

 「ストライクからボールになる球でやられた。(2打席目は)ポイントは前だったけどうまく打てた。変化球を追いかけずに自分の打撃ができるか。我慢して2打席目のように打ちたい」。初対戦のたった1打席で、パ・リーグ屈指の技巧派左腕に対応した。異国の地で求められる修正力、適応力を象徴するような打席だった。

 水谷コーチは「随所でいいとこを見せてくれた。でもあんまり褒め過ぎるなよ!」と声を弾ませた。新助っ人のオープン戦1号は、マートン、そしてシーツらがマークしている。優良助っ人が歩んだ登竜門。コンラッドにも確かな兆しが見え始めている。

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