虎の福留、聖地初打ち「懐かしいね」
阪神の福留孝介外野手(35)が28日、中日時代の07年7月15日以来2055日ぶりに、甲子園でユニホームを着て本格的な練習を行った。聖地初打ちとなったフリー打撃では58スイングで2本の柵越え。帯同予定の2日からの高知遠征に準備を整えた。
青空を舞う白球。舞い上がる土煙。「懐かしいね。芝生は(米国に)行く前よりも状態は良くなっている。まだ生えそろっていないけど、気にならなかったね」。福留は誰もいなかった1月の自主トレとは違う聖地の雰囲気を肌で感じ取った。
練習中にはマウンドに立ち、関川打撃コーチを相手に投球も披露。右翼から左翼間でのアメリカンノックでは外野を走り回り、アマチュア時代の定位置だった遊撃でノックも受けた。PL学園、中日でもプレーした甲子園を全身で堪能した。
今後は開幕までに新たな本拠地の特徴を把握することが課題となる。この日のフリー打撃では左打者を苦しめる浜風について「まだ何も思わなかった」。もちろんまだ焦る時期ではなく、1つずつ感覚を取り戻していくつもりだ。「実戦でやりながらね。来週1週間はずっと試合があるわけだし」。開幕まで甲子園で行われる残り7試合で聖地を知り尽くす。